大舅(2)

                 叔父さん 2                             why

大舅经常过来,而我们却很少有机会去大舅家。在我的记忆里,有一年小学放暑假,母亲领着我和妹妹去大舅家,走進舅舅家院子,远远地看见舅母从里面跑着迎了出来,一边小声叫着“姐姐来了姐姐来了”,一边紧紧抱住母亲,泪流满面。

叔父はよく家に来たが私たちが叔父の所に行くことはあまりなかった。思いだすのは小学生の時の或る夏休みのこと、母は私と妹たちを連れて叔父の家に行った。叔父さんの家の庭入ると、遠くから叔父と叔母は小走りで出迎えに来て、小さな声で姉さんが来てくれた、と言いながら母をしっかり抱きしめた。顔は涙でくしゃくしゃであった。

那天晚上,我和表弟表妹们在院子里铺了几张席子,躺在上面一起看星星。夜色如水,月光如霜,夜晚的天空是深不可测的藏蓝色,拳头大的星星仿佛伸手可及,空气里弥漫着蒿草和夜露清凉的气息。

その晩、私はいとこ達と庭に広げた茣蓙に寝転がって星を眺めた。夜の色は水のようで、月の光は霜のようで、夜の空は果てしないほどに深い藍色で、大きな星々は手を伸ばせば届きそうであった。大気は 蒿草と夜露の爽やかな香りに満ちていた。

第二天,舅母早早起床挤一桶牛奶倒在大锅里用慢火熬,水分蒸发掉了,就是鲜奶酪,我们叫奶豆腐,刚出锅的新鲜东西城里是吃不到的。如今舅母早已离开人世了,每当想起舅母,我总是会想起她守着大锅,手把手教我们熬牛奶,做奶豆腐。

翌日、叔母は早朝に起きて桶一杯の牛乳を搾り、大鍋に移しとろ火にかけた。水分が蒸発すれば柔らかなミルクのチーズになるのだ。私たちは牛乳豆腐と呼んでいた。出来たてのそれは都市では絶対に味わえないものであった。叔母はもう他界したが思い出す度にいつでも、大鍋の様子をみつつ、手を取って私たちに加減を教えながら牛乳豆腐を作ってくれた叔母の様子が目に浮ぶ。

有一年冬天,庄稼收成好,大舅家有了一笔令人喜出望外的收入,舅母领着表弟表妹们进城采购年货,给每个孩子都买了几件新衣服,欢天喜地地回家过年。这是我见过的舅舅舅母花钱最大方的一次,在舅母有生之年里,他们再也没有过这样的好日子。

ある年の冬、作物の出来が良くて叔父一家は思いがけない収入を得た。叔母はいとこたちを連れて町へ年末の買い物に出かけた。子供たちはみな新しい服を数着買ってもらい、大喜びで家へ帰りお正月を迎えた。叔父と叔母が気前よく散財したのを私が見たのは、この時の一度だけである。その後、叔母の生きている間にこのようなことは二度となかった。

或许是积劳成疾,舅母住进了医院。那时我上高中,有时陪母亲一起去医院看望舅母,每次总是看到舅母和病友们慢声细语地聊家常。母亲去了,舅母很高兴,又很过意不去。一次,母亲用小砂锅炖了一只鸡端到病房给舅母补养身体,母亲走后,舅母打开砂锅才发现粗心大意的母亲炖鸡时忘了剔内脏,舅母怕给病友们看到笑话母亲不懂烹调,一个人偷偷地把鸡一点一点吃掉了。出院后,舅母回家养病,不久就去世了。病床上的舅母成了我对她的点点滴滴记忆中最后一个定格。

苦労を重ねたためか叔母は病に倒れ入院した。その当時、私は高校生で時々母と一緒に見舞いに行った。いつも叔母は同室の人たちとおっとりとお喋りしていた。母が行くと叔母はたいそう喜んだが、とても済まながりもした。一度、栄養をつけるようにと母は土鍋でトロトロ煮込んだ鶏を届けた。母が帰ってから叔母は鍋を開けて、そそっかしい母が内臓を取り忘れていた事に気がついた。母が料理を知らないと同室の病友に笑われるかもと心配した叔母は、一人でその鶏をこっそりと少しづつ全部食べた。退院後、家に帰って養生していたが、程なくして亡くなった。病院のベッドの叔母が、断片的な想い出の中での最後の姿として焼きついている。

母亲觉得大舅不争气,不自强,眼看着舅舅生活艰难,不管,于心不忍;管,又有些恨铁不成钢。大舅的兄弟姐妹们家境殷实,现在都可以帮助舅舅,大舅缺钱了,拎着一只空包去这些亲戚家转一圈,回来时包就满了,大家也不强求他还,母亲说久而久之,大舅产生了依赖心理,越来越不上进了。可是我想,也许家家都会有一个穷亲戚,这个人可能是大舅小叔,也可能是大姨小姑,或许是命中注定我的大舅一个人默默承受了他的兄弟姐妹们所有的艰辛坎坷。

叔父は甲斐性がなくて頑張る事をしないと母は思っていた。叔父の苦しい生活を見れば、知らない振りでは忍びなく、しかし心を砕けばそれだけ歯がゆさも増したのだろう。叔父の兄弟姉妹は暮らしむきが豊かで今は叔父を援助できる。手元不如意の時は空の袋を持って親戚を一回りすれば、帰るときには袋はいっぱいになる。みな返してねとは言わない。だから長い間に叔父には依存心ができて、ますます努力をしなくなってしまったのだと母は言う。けれど私は思うのだ、どの家庭にも生活の苦しい親戚はいるものだろう。その人は他の叔父だったかもしれないし、叔母だったかも知れない。誰でもが成りうるのだけれど、天の定めに命じられて叔父は一人静かに他の兄弟姉妹の艱難辛苦を引き受けてくれているのではなかろうか。
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Commented by dangao41 at 2011-10-17 21:15
也许家家都会有一个穷亲戚  会が?
点点滴滴记忆
Commented by hanyu07 at 2011-10-19 09:41 x
こちらは、whyさんが中国語で書かれた文をもといさんが和訳したのですよね。「係わらずでは忍びなく、係われば鉄が鋼にならないのを」なんていう日本語はwhyさんは、よく書けるなあと思ってしまいました。んん。でも、「係われば鉄が鋼にならないのを」の日本語がよくわかりません。
と、調べてみたら、
「 恨爹不成刚」とは「恨铁不成钢」(直訳:鉄が鋼にならないことを恨む、喩:すでに良い上にますますよかれと望む)ですか。
もっと上を望むことができなくなる。というような文章の意味ですか?
Commented by dangao41 at 2011-10-19 14:59
hanyuさん、追及しないでくださいな(汗)まだwhyさんに見てもらっていないのです。「恨铁不成钢」は恨を入れて引かなかったので、そのまま直訳になりました。辞書にある言葉だったのね。うーん、しっかりしなさいよ、ってとこでしょうかね。なにか表現を考えます。これは最後の段落ができなくて倉庫に入っていました。続きだし、読み直したら牛乳豆腐がとても素敵なので無理やり仕上げました。私の読みが正しければ、whyさんは作り方をご存知なのよね。
Commented by dangao41 at 2011-10-23 10:00
走近舅舅家院子  近→進
远远地看见舅母从里面跑着迎了出来 遠遠の主語は作者
姐姐来了姐姐来了” 本当に来てくれたのね
在舅母有生之年里
越来越不上进了 ますます努力しない、依存心とは繋がっていない句 主語は叔父
会 はず、いるものでしょう、いるはずだ
慢声细语地聊家常  穏やかな性格の叔母の話し方
しかし心を砕けばそれだけ期待も増すのだろう
不争气,不甲斐ない、歯がゆい想いのお姉さん
恨铁不成钢  歯がゆい
内蔵
by dangao41 | 2011-10-01 07:17 | why | Comments(4)