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離歌12

  秋天非常慢地来了,小河里开始铺起一层枯叶枯枝,还有掉下来的野浆果子,三爷有时划船经过,捞一些上来,已被小鸟啄得满是小洞,洗洗咬开一吃,酸得真甜。三爷便让小黑船停在水中打圈,一心一意感觉那甜味在齿间消磨——日子里的许多好处,他都喜欢这样小气而慢慢地受用,因他知道,这日子,不是自己的,而是上天的,他赐你一日便是一日,要好好过……他有时想把这感悟跟旁人都说一说,却又觉得,说出来便不好,也是叫大家都不得劲了。

 秋は非常にゆっくりと訪れた。小さな河に枯れた葉や枝が積もり始め、その上、流れてきた野生のブドウやトマトもある。三爷は船を漕いでいる時、掬い取ってみた。小鳥についばまれて瑕になってはいるが洗って一口齧れば、酸っぱいがとても甘くもあった。彼は黒い小舟を止めて水面に漂うままにし、ただひたすら歯間に消えていく果実の甘みを味わった――日常の日々にも様々な好い事がある。三爷はこんなにも小さな、ゆっくりと訪れる心地よさを楽しんだ。彼はこの日々が自分の物ではなく、神の物だと知っていた。神は人に一日、一日と与える、大事に生きなければ・・・三爷は時としてこの悟りを周りの人々にも説きたいと思う事があるのだが、うまく言葉に出来ないとも思うのだ。人には伝えられないと。
 
  不过,就算他什么也不说,从夏到秋,还是出门了不少趟——老牛倌被人发现死在牛棚里。张家老大,因为欠债,竟不声不响寻死去了。宋裁缝的老母亲,大暑第二天,嚷着热嚷着头昏就过去了。
  那河水倒还好好地丰满着,瘦都没瘦。
  彭老人没什么事可做,但仍是每天在对岸坐坐,带着水烟袋,想起什么,便装着无心般地跟三爷东扯西拉。
一会儿问刻碑的材石,一会儿论起吹打班子的价钱,一会儿疑惑着相片与画像的好坏:三爷,我想不通,那相片,按说是真的,可不论谁,总越瞧越不像。可画像呢,那么假,我倒是越看越像他本人……


 しかし、彼が何も言わなくても、夏から秋へと時は移り、多くの人が逝ってしまった――年寄りの牛飼いは牛舎で事切れていたのを見つけられた。張家の老人は負債があったがために、ひっそりと死を尋ねて行った。宋裁縫師の母は大暑の二日目に暑い暑いと倒れ、それっきりであった。
 
川の水はしかし満々と流れ、涸れるどころではなかった。
彭老人は仕事はしなかったが毎日やって来た。対岸に座り水煙管を手に胸に何か秘めつつも、無心を装いながら三爷と取りとめもなく話をした。

 墓にする石材の事を尋ねたり、葬式鳴り物の代金を語ったり、写真と肖像画のどちらが良いかなどなどを。なあ三爷、俺には分からないんだが、写真は本人そっくりだと言うが、なるほど誰もがそう言うが、いつだってよくよく見れば似ていない。肖像画はな、実物ではないが、見れば見る程本人そっくりだと俺には思えるがな・・・


  这天,他又突然想起这个:“你们那大和尚,还是打算让他儿子接班当和尚?”
  他问的是通常跟三爷一块儿出入丧仪的俗和尚。在东坝,俗和尚也是讨生活的一门手艺,他照样娶妻生养,酒肉穿肠,需要时才披挂上珠袍,敲起小木鱼,超度亡魂。只要模样圆满、唱经婉转,便是好的。经常有人特地赶来,痴站在一边,就为听大和尚念经,一边不自觉地掉下泪来,却又说不清到底伤心什么。

 この日、老人は突然思い出して言った。「あの親父の方の和尚な、息子に住職を継がせるつもりかな?」
 老人の聞いたのは、いつも三爷と一緒に葬式を仕切っている生臭和尚のことだ。東堰では僧職は生計のたつきであり、人並みに妻帯し子を持つし、酒も飲めば肉も喰らう。そして必要があれば衣を着け数珠を持ち、木魚を鳴らし死者のために経を読む。型どおりに手抜かりなく、耳に心地よく経を唱えれば、それはそれでよき事である。いつも誰かがわざわざやって来て、傍に立ち和尚の詠む経に涙を流しながら一心に聴き入っている。が一体なぜに悲しいのかはっきりは分からないのである。 
  
  “是啊,他那儿子,有时跟在大和尚后面出来;有时单独主事,耳朵上也夹着烟,老练得很。”
  彭老人担心了:“我就只中意大和尚唱经,他唱得响,声音也拖得长。那到时可怎么办?我可不要那小家伙……”
  三爷一听便懂,却不愿说得明白:“你只管放心。我跟大和尚,还是有些交情的。”
  彭老人突然站起来,脸上激动得变了模样:“三爷,你待我这样好……真把我愧死了!其实……我修这桥,存有私心……”
  三爷瞧老人摇摇晃晃的,欲伸手去扶,却够不着,那河水隔着!“老哥,瞧你这话说的!你天天在这里敲敲打打,还说什么私心不私心?”

 「そう、あの息子は和尚に付いて来る時もあるが、時には一人で取り仕切る。耳に煙草を挟んだりして、手慣れたものさ。」
彭老人は心配した、「俺は親父の和尚がいい。経の声はよく通って余韻がある。俺の時、どうしたもんだろう?倅には来て欲しくない・・・」
三爷はそれを聞くだけで理解したが、敢えて口にしたくはなかった。「心配いらない。俺は和尚と付き合いがあるんだから。」

 老人はいきなり立ち上がった。心の高ぶりで表情が変わっていた。「三爷、なんて好くしてくれるんだ・・・俺は心底恥ずかしい!実はな・・・橋を直したのには、分けがある・・・」
老人がふらついたのを見て、三爷は手を差し伸べて支えたいと思ったが、届きはしない。川の水が隔てている。「あにさん、そんな事を言うなよ!毎日毎日仕事してくれて分けも何もないだろうが?」
  
  “……三爷,你是知道的,我自小到老,七十三年,一直都在东坝,哪里都没去过,半步都没离过,弄了一辈子庄稼地,这里的沟啊水啊树啊,不论哪个角角落落的,我真的都舍不下,恨不能一并带到那边去……我总想着,临了到最后那一晚,魂都要飞走了,我哪能不到处走走瞧瞧?特别是河那边,我前后统共只去过一次,怎么着也得再去看看啊……所以呢,我其实主要是为了自己,到了那晚上,要没个桥,黑里头,可真不方便过去……”老人没忍住,伸手掬了把泪,手背上一块又一块黄豆大的圆黄斑。他是真老了。
 三爷望望对面,这才注意到,不知什么时候,老人已经把那些木板、桥墩儿按照桥的模样,有板有眼地排在那里,冷不丁一看,像是有座木桥活灵活现地卧在秋风里。

 「・・・三爷、お前も知ってるだろうが、俺は生まれた時から七十三年間ずっと東堰に暮らした、どこにも行った事がない、半歩といえど離れた事はない。一生を畑で過ごした。この土地の小道も流れも木々も、どんな隅っこだって、置いてくことはしたくない。ここを一緒に持ってあっちに行かれないのが悔しい・・・俺はいつも思っていた、最後の晩に魂は飛び回る。どこもかしこも見られるだろうか?特に河の向こうな、後にも先にも一度しか行ったことがないのに、どうやったらもう一回行けるか・・・だからな、俺は自分のためにやったんだ。その時がきて橋がなかったら、真っ暗闇で行かれないじゃないか・・・」老人は耐えきれずに、大豆程の黄色いシミの出ている手で涙をぬぐった。本当に老いたものだ・・・  
 
三爷は向こう岸を見てやっと気が付いたのだが、何時の間にしたものか老人は既に木材を手に橋桁を並べていた。きちんと適所に嵌るように。いきなりに、秋風のなか、橋は本当に架かっているように見えた。
by dangao41 | 2011-08-15 03:45 | 魯敏・離歌  | Comments(0)